アンティーク雑貨 Wedgewood ピーターラビット ティーポットスタンド-----------------------------------
平成18年度一級建築士試験が、終わりました(発表はまだですが)。
昨年(2005年秋)に発覚した、耐震偽装事件、一連の建築士法改正論議ののち、初めて行われた試験でした。
6月に学科試験が行われ、史上最低の合格率10%、構造以外の合格基準点を下げる、という結果が9月に発表されました。
(なぜ構造だけ下げなかったか? 構造偽装の直後ですから、下げるわけにはいきませんよね。)
並行して、建築士制度改正に向けた審議会答申が提出されました。
そして、今国会には建築士法改正案が可決・成立する見込みとなっています。
KARLLAGERFELD カールラガーフェルト ブーツ ブラック
改正案の中で、建築士制度にかかわる大きな点は、
tocca トッカ リュック リボン マザーズリュック
です。
MTG 傲慢な血王、ソリン 日本語4枚セット
-----------------------------------
この改正案は、次のことが前提となっているように感じます。
「現在の一級建築士は、構造設計、設備設計の基本はわかっている。」
そんな前提がまったく間違っていることは、設備設計をしている者にとっては、当たり前すぎることでした。
審議会を通じ、設備関連の団体代表からも、そのような実情を都度訴えていましたが、数と利権の多い「建築」関連団体に押し切られたのか、国交省に押し切られたのか、ともかくもこのようになってしまいました。
本当は、当の建築士たち自身もそのことはわかっているはずなのですが、「知らんぷり」をしてしまっています。
中には、「設備設計」は、「設備設計屋さん」が行っていると信じている人もいますよね。
「空調衛生設備設計」と「電気設備設計」とに完全に分かれていることさえ知らない建築士も多いですよね。
機械工学・熱工学と電気工学の違いも知らない?
まったく・・・。
-----------------------------------
そもそも、「耐震偽装」が発端だったのに、
そして構造設計を外注してまともに読むことさえ出来なかった元請一級建築士の責任なのに、
それをきちっとチェックできなかった確認検査機関(役所、民間ともに)の問題なのに、
きちっとチェックすることが困難な確認検査制度そのものの問題でもあるのに、
「『建築士』というオールマイティ資格制度の不備」の問題でもあるのに、
設計、施工にいたる建築生産のシステムの問題でもあるのに、
⑅︎m&m様専用⑅︎
だいたい、何で「一級建築士の中から」選ぶの?
設備設計者は、機械工学や電気工学の領域の技術者だから、一級建築士の受験資格だって無いんですけど。
一級(というか、建築士)持っている設備設計者は、少ないんですけど。
まるで、今まで設備設計はほとんど一級建築士によって行われていたかのような物言いです。
既存権益を守る後出しじゃんけんみたいなマネは、どういうこと?
「建築の設計」にかかわることだから、「建築士」が行うのは当然?
そんなん、タテマエでしょ。おこなってきていないですよね、実際。
-----------------------------------
でも、そういう制度になっちゃうのでしたら、もう、仕方ありません。
とにかく、実務経験を積んで、二級建築士を受けて、それから実務経験を更に積んで、一級建築士を受けるしかありません。
意匠設計なんて、かかわったことがないけれども、とにかく学んで、モノにして、試験を通らなくてはなりません。
ていうことに、なっちゃんったんです。
先日久しぶりに会った意匠専業事務所の社長さんには、
「何か、設備は大変なようだね。一級が前提なんだって?おたくはどうすんの?うちは今までどおりで大丈夫だから問題ないけど。」
なんて言われました。
彼は設備がぜんぜんわかんないので、下請の設備屋が苦労しているんです。なぜ彼はそのままで良くて、設備屋がワリを食わなきゃなんないんでしょ。
彼が、設備の知識があることを確認するために再試験を受けるのなら、わかります。でも、彼はそのまんまで良くて、設備屋が意匠設計を習得しなくちゃならないなんて。
ともかくも、そういう方向になったのですから、に行われる製図試験では、その方向性で問題が出されるのかもしれない、と淡い期待(?)を抱いていました。
学科試験だって、何となくそういう傾向が見て取れましたから・・・。(なんとなく、ですが。)
じゃ、製図も? って。
-----------------------------------
結果は、見ての通り。
おきまりの「意匠だけ」の試験でした。
ていうか、まあ、当たり前なんですけどね。
妙なこと「期待」する方が、おかしいんですが。
え、妙なことって?
例えば、ちゃんと「設備計画に見合った意匠図」じゃなきゃダメよ、とか、
給水設備系統図を描くとか、単線結線図を描くとか。
せめて、各設備のフローシートぐらいは。
「基本プラン」を問う試験としては、設備・電気の概略の想定はできなきゃ困りますよね。
だいたいもって、空調も給排水も電力も照明も通信も、建築士法上は建築士が独占的に行う「設計」なんでしょ。だったら、できて当たり前ですよね。
いや、できなきゃ困るわけですよね。「独占」なんだから。
「独占」してるはずの内容が、わからない。「設計」できない。だから、「非建築士」による設備設計が必要性からおこなわれてきたのですよ。
地道に。
無茶言われても、意匠がわかんないヤツって馬鹿にされても、報酬が安くても、値切られても、踏み倒されても・・・。
なのに、いきなりハシゴをはずしますか。
-----------------------------------
過去問題も、そういう意味では、とても不思議なのですね。
意匠も構造も設備も電気も、すべての領域の権限が独占的に与えられている建築士に、意匠の製図試験しか無いなんて。
PSはとりあえず描いときゃいい、とか、DSはこのくらいの大きさね、とか、何か知らんけど煙突が要るんだぞ、とか。
電気・機械室なんて、テキトーに入ってりゃいいのよ、とかなると、それは「プロ」じゃなくて「素人」です。
電気室と機械室は全く別の用途のものです。
他の部分で「職員休憩室・客用便所」とか、「診療所・厨房」とかまとめてしまったら、プランニングになりませんでしょ。
テキトーに四角を書いて、「駐車場」って書けばいいのさ。というわけにはいかないはずです。「それなりの大きさ」ってものがありますから。
設備システムが決まらなくては、設備関連の面積も決まりようがない。
電気室・機械室やPS・DSも、システムとの関係で面積も大きく変わる。
意匠的に「この動線が無いと、建物が成立しない。」のと同じように、設備的には「必要な設備スペースがないと、建物が成立しない。」ということになります。
「気持ちいい空間」が意匠的に達成されても、空調がない、照明がない、という状態で「気持ちいい」のでしょうか。
でも、この試験では、そんなことは関係ないのです。
設備や電気は、「犠牲系」と言って、そういうことを考えていたら受からない試験、なのだそうです。
・・・そのことはだいぶわかってきました。
だいぶ、決心がついてきました。
設備や電気の知識や常識は一切かなぐり捨てて、「意匠設計」に媚びよう、と。
受からないことには、話になりませんから。
設備設計的には絶対におかしいと思っても、ぐっとこらえて無視しよう、と。
普段仕事でお付き合いしている一級建築士の多くが、設備を知らないのは当然なのです。
設備を知ることを要求されない試験によって資格を得ているのですから。
新有効温度とか、作用温度とか、cloとか、覚えときゃいいんですから。
丸暗記ね。
そんなもの使って設備設計することは、まず、無いでしょ。
・・・一応、「設備計画の要点」という記述問題が入りました。
でも、結局は「意匠設計の試験だけ」であることに違いはありません。
80字で何を表現しようというのか、疑問もあります。
当たり障りのないことを書いとけばOK、というだけなのではないかと思います。
「この80字が書けたら、設備や電気の設計の基本知識・能力がある。」とは到底言えないことはお分かりいただけると思います。
-----------------------------------
医師国家試験で、皮膚科領域と骨格関連だけで、内臓や神経系が一切出ない、ということは無いと思います(受けたことはありませんが)。
司法試験で、基本六法のうち、二法しか出ない、ということも、無いと思います(これも受けたことはありませんが)。
しかし、建築士試験は、過去問対策をして5択の問題さえクリアすれば、実際の構造や設備や電気は全く設計能力が無くてもパスできます。
(試験をパスしたからといって、意匠設計だって出来るのか、と言えばNOなのだと思いますが。)
つまり、「そういう試験」だということです。
【初版、帯付】テイルズオブヴェスペリア 断罪者の系譜 上下巻セット
そんなことは、わかり切ってますって?
doTERRA アロマオイル&ディフューザー
では、なぜ試験を改善しないのでしょうか。
そこが不思議で不思議で仕方がありません。
-----------------------------------
それにしても、不思議な建築士制度になってしまいます。
意匠屋さんは、一級建築士を持っていれば、設備が分からなくても、設備を含む建築物すべての設計をしても良い。
設備屋さんは、設備がわかっても、意匠設計(プランニング)もわからなければ設備設計をしちゃダメ。(実態はともかく、法的には。)
意匠屋さんが建築物の統括をするのは、わかります。
それはそれで良いのですが、なぜ設備屋がプランニングを知らないとダメなのでしょうか。
知っていれば、なお良い。
関家具mamソファ2人がけ
そりゃ、そうだけど。
大工さんが建物の統括をするのはわかるけれど、
水道屋さんが大工さんの技術も持たないと配管しちゃダメ?
電気屋さんも大工さんの技術も持たなきゃ配線しちゃダメ?
そんなことはないでしょう。
それに、大工さんが配管や配線をする技能を持たなくちゃダメ?
「多能工」って、確かにいますけど、少ないですよねぇ。
変だと思うんですけどね。
-----------------------------------
ワタクシは、別に、建築家になんか、なりたくないのです。
はっきり言って「興味ない」のです。
設備の設計をやっていたいのです。
意匠屋さん「え~っ、なんでぇ~?そんなつまらないことを?」
設備屋 「大きなお世話です。十分に面白いです。」
でも、そのためには、一級建築士になるしかない時代に入ろうとしている。
なんでだろ~~~なんでだろ~~~。(古っ!)
これから、設備設計をやる人って、どういう人がなるんでしょうか。
建築家目指して一級建築士とって、設備設計やる人がたくさん出てくるんでしょうか。
いや、たくさん出てこないと、「合法的な設備設計」が不可能になってしまいますよ。
はてさて。
それとも、
設備も電気も無い建物。
そういう時代になるのでしょうか。
いやいや、それじゃ、クライアントは納得しない。
ん・・・。
何か見えてきた。
まず、構造、設備設計を一級建築士前提の資格として設ける。
すると、設備や電気にかかわる設計技術者が激減する。
設備・電気専門の一級建築士(特に電気)がぜんぜん足りない。
仕方なく、意匠専業の建築士は、一級建築士ではない設備・電気の技術者(や、メーカー、工事業者など)に設計を依頼する。
片っ端から建築士法違反(無資格設計、無資格者への外注)で逮捕。
依頼した建築士は、違法行為を行ったため資格剥奪。
そのうちに、意匠設計しかわからない一級建築士は駆逐される。
建築学科の学生は、熱工学、機械工学、環境衛生工学、電気工学、電子工学、その他およそ建築に関わりそうな領域の科目はすべて履修しなくちゃいけない。
理論と、設計製図と、それぞれを。
医学部並みに、法学部+法科大学院(ロースクール)並みに、修了年限も長くなる。
かくして、意匠も構造も設備も電気もわかる有能な人たちだけが残って、国交省の目指した「すべてを理解する建築士」が実現する。
人数が減るから、報酬も上がって、建築士のステイタスも向上する。
すべての科を理解しているスーパー医師のブラックジャック(モグリだけど。)みたいな、スーパー建築士ばかりになるわけです。
きらめき様 イランイラン他 合計6点 プラナロム
なんて、言えるわけです。
おお、そういう計画だったのですね。
やるな、国土交通省!
・・・・・ホントかな?
・・・・・建築士会、怒らないのかな? 再試験が無くなって、安心してるのかな?
-----------------------------------
「大丈夫、大丈夫。設備や電気の設計をする非建築士を、会社に雇えばいいのさ。事務職員としてね。社内で製図のお手伝いをするんだから、外注禁止規定にも触れないよ。」
「設備設計一級建築士は、どうします?」
「一級建築士持ってる社員に、講習受けに行かせて取らせるからさぁ。大丈夫よ。」
「えっ? でも、設備設計の実務経験は?」
「今までだって、建築士は設備を含めてすべて設計してるの。法的にはね。だからさ、『□△ビル新築工事の設備設計』も実務経験に入るわけ。ね、実際に、設備屋に外注に出して、打合せしたり調整したりしてたんだからさぁ。工事監理もしてるわけだし。そういうのも設備の実務経験なわけ。ぜ~んぜんオッケー~。」
やっぱり、意匠屋さんは困らない、か。
(「設備設計一級建築士って。」おわり。)
【お詫び】
ご気分を害された方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。
でも、最初にお断りしました。構わない方のみお読み下さいって。
値下げ 美品 ポンポネット ロンT Tシャツ 160 165
何度読み返しても・・・・。ダメですね。文才がない。
くだらん「設備屋のたわごと」とお感じなったとしたら・・・。
まあ、それはそれで良いです。
一般的な建築家にとっては、設備なんてどうでも良いし、
設備設計なんて「オマケ」みたいなものなんでしょうから、
そのことをグダグダ言うほうがおかしいんです。
アタマではわかってます。が、なかなか気持ちがついていきません。
ま、ようするに、「しっかり勉強して、資格を取ろう。」という決意表明なのです。
でも設備屋にとって、実情はとても厳しいし、どうにも不合理で納得が行かない、と感じているのです。
ただ、そういうことです。